数量感をたっぷりに [その他]
「デジタルよりもアナログ重視」の学習が、幼児・低学年期教育でのポイントとなります。そうすることで算数の苦手を防ぐことができます。
幼児期にいかに豊かな数理的経験をさせるかが大切です。
算数=計算技術という単純な捉え方で、数概念の確立していない幼児にまで数式による四則演算を教え込む暗記型の幼児算数指導法と決別しなければなりません。
全ては、いかに算数以前のさんすうと幼児・低学年期を出合わせるかにかかっているのです。
算数とは本来代数と幾何、すなわちデジタルとアナログからなるものであるため、アナログ(図形)主体の学習が大事となるのです。
算数の学習とは、公式やテクニックを覚えて問題に当てはめる訓練である・・・???と思われていることが算数嫌いを作っているのではないでしょうか
数概念に関する3つの不変性
①1対1の対応に関する不変性
②順序に関する不変性
③数の合成・分解に関する不変性
数字は元来抽象的なものです。例えば、数字「2」が表現するのは人数でも重さでもありえます。数字「2」は本当は数量を表す意味があります。
2+3や2x5の答えが言える事はもちろん大切ですが、そのことの具体的な意味も正しく表現できなければなりません。
10まで数えられることと、10までの数の中身が出来ていることは同じではありません。
数字は抽象そのものです。したがって、いきなり数字や数式を用いて足し算や引き算の答えを暗記させられるのは、子供にとって意味のわからない、面白くない作業に過ぎません。
1+1の答えは一つしかありませんが、数理色板で図形作りを経験させた子は、図形の足し算では色々な形の2があることを知っています。
子供にとって遊びは何かものを「手」でいじることです。遊びとはものを「手」で操作するうちに面白い形ができると気付くことから始まるのです。
色板や積み木やサイコロを実験道具として手渡され、それを手で操作しているうちに課題の答えや意外な事実を次々発見できるプログラム化された遊び学習に子供たちは夢中になります。
「数理色板・積み木」の特徴の一つは、答えは一つとは限らないという多解性です。
これが子どもを夢中にさせ、知らないうちに思考力や探求心や持続性を育てるのです。
正しい数概念を育てるために留意したいのは、具体物と数式との間に反具体物を取り入れて、具体から抽象への移行を子どもにとって自然な無理のないものにすることです。
子供に数・読みを教えるご父兄は多いのですが、図形の指導までは容易ではありません。しかし、算数は数と図形のバランスのとれたものでなければなりません。色板や積み木などの具体物を教具として数と図形のバランスのとれた学習を手を使って楽しくさせましょう。
数理積木を使って、前後・上下・左右の3つの空間座標を使い、1つのものが他との関係の中に存在するという空間関係把握能力を育てましょう。
数の学習については、いきなり数字という抽象的なものに子供を出合わせるような危険で無意味なことはせず、サイコロ2個を用いて目の数が同じか違うか・どちらが多いか・違いはいくつ・合わせていくつ、といった離散数で1~3までの数に親しませる(サイコロの目数は六面とも1・1・2・2・3・3とする)。
次にドットサイコロで1~6までの数やサイコロ2個でできる12までの数の大小や違いを言わせたりするゲームをしましょう。
次の段階では、刻みがあって一つ一つバラバラの量として数える事は出来るが全体として一つの積木としてまとまった形をもつ棒積木を与えて、つなぎ合わせてさらに長い棒状積木を作ったり、その上に違う積木を2個ないし3個乗せて同じ大きさになることに気づかせる遊びをさせる。
これは、バラバラの量から連続した量にならせるための重要なステップの一つです。
数に慣らすというのは単に数の順序を覚えさせたり加減算を教え込むのではなく、数概念を形成することを目的としているのは既に述べております。
数字表現に移行するまでにもう一つ重要な表現のステップがあります。いわゆる広がる数、すなわち連続量です。個数から液体のようなものの量の表現まで用いられる数字の抽象性にならせるための配慮です。
こうした連続量を数理色板の横幅をもつ積木での大きさの数表現をさせる遊びを経験させる。
棒積木(伸びる数)から数理色板(広がる数)へ移行させるということです。
図形の多様性に触れさせることによって数字の持つ抽象的な特性に慣らせることが重要です。こうした幼児・低学年期における数概念を育てる図形遊びは子供の知能を目に見えて高めるのである。
例えば数理色板のわずか4ピースの色板ですが、造形の方法を即ち数理色板の載せ方にはいろいろある。要するに答えは一通りではない。載せ替えをさせて、それを習慣化させることが必要である。同じ問題を違った角度から見るという落着きや思考力はこうして育つのである。
具体物を操作して思考を重ねる経験は理解を深め子どもの成長を促す重要な手段です。しかし、創造性育成に繋がる経験主義が受験戦争の影響で疎かにされているのではないでしょうか。
もっと手を使う教育を・・・子供が日常生活の中で手を充分に動かすことが脳のあらゆる分野に刺激を与え活動をより活発にすることになるということなのです。
幼児期にいかに豊かな数理的経験をさせるかが大切です。
算数=計算技術という単純な捉え方で、数概念の確立していない幼児にまで数式による四則演算を教え込む暗記型の幼児算数指導法と決別しなければなりません。
全ては、いかに算数以前のさんすうと幼児・低学年期を出合わせるかにかかっているのです。
算数とは本来代数と幾何、すなわちデジタルとアナログからなるものであるため、アナログ(図形)主体の学習が大事となるのです。
算数の学習とは、公式やテクニックを覚えて問題に当てはめる訓練である・・・???と思われていることが算数嫌いを作っているのではないでしょうか
数概念に関する3つの不変性
①1対1の対応に関する不変性
②順序に関する不変性
③数の合成・分解に関する不変性
数字は元来抽象的なものです。例えば、数字「2」が表現するのは人数でも重さでもありえます。数字「2」は本当は数量を表す意味があります。
2+3や2x5の答えが言える事はもちろん大切ですが、そのことの具体的な意味も正しく表現できなければなりません。
10まで数えられることと、10までの数の中身が出来ていることは同じではありません。
数字は抽象そのものです。したがって、いきなり数字や数式を用いて足し算や引き算の答えを暗記させられるのは、子供にとって意味のわからない、面白くない作業に過ぎません。
1+1の答えは一つしかありませんが、数理色板で図形作りを経験させた子は、図形の足し算では色々な形の2があることを知っています。
子供にとって遊びは何かものを「手」でいじることです。遊びとはものを「手」で操作するうちに面白い形ができると気付くことから始まるのです。
色板や積み木やサイコロを実験道具として手渡され、それを手で操作しているうちに課題の答えや意外な事実を次々発見できるプログラム化された遊び学習に子供たちは夢中になります。
「数理色板・積み木」の特徴の一つは、答えは一つとは限らないという多解性です。
これが子どもを夢中にさせ、知らないうちに思考力や探求心や持続性を育てるのです。
正しい数概念を育てるために留意したいのは、具体物と数式との間に反具体物を取り入れて、具体から抽象への移行を子どもにとって自然な無理のないものにすることです。
子供に数・読みを教えるご父兄は多いのですが、図形の指導までは容易ではありません。しかし、算数は数と図形のバランスのとれたものでなければなりません。色板や積み木などの具体物を教具として数と図形のバランスのとれた学習を手を使って楽しくさせましょう。
数理積木を使って、前後・上下・左右の3つの空間座標を使い、1つのものが他との関係の中に存在するという空間関係把握能力を育てましょう。
数の学習については、いきなり数字という抽象的なものに子供を出合わせるような危険で無意味なことはせず、サイコロ2個を用いて目の数が同じか違うか・どちらが多いか・違いはいくつ・合わせていくつ、といった離散数で1~3までの数に親しませる(サイコロの目数は六面とも1・1・2・2・3・3とする)。
次にドットサイコロで1~6までの数やサイコロ2個でできる12までの数の大小や違いを言わせたりするゲームをしましょう。
次の段階では、刻みがあって一つ一つバラバラの量として数える事は出来るが全体として一つの積木としてまとまった形をもつ棒積木を与えて、つなぎ合わせてさらに長い棒状積木を作ったり、その上に違う積木を2個ないし3個乗せて同じ大きさになることに気づかせる遊びをさせる。
これは、バラバラの量から連続した量にならせるための重要なステップの一つです。
数に慣らすというのは単に数の順序を覚えさせたり加減算を教え込むのではなく、数概念を形成することを目的としているのは既に述べております。
数字表現に移行するまでにもう一つ重要な表現のステップがあります。いわゆる広がる数、すなわち連続量です。個数から液体のようなものの量の表現まで用いられる数字の抽象性にならせるための配慮です。
こうした連続量を数理色板の横幅をもつ積木での大きさの数表現をさせる遊びを経験させる。
棒積木(伸びる数)から数理色板(広がる数)へ移行させるということです。
図形の多様性に触れさせることによって数字の持つ抽象的な特性に慣らせることが重要です。こうした幼児・低学年期における数概念を育てる図形遊びは子供の知能を目に見えて高めるのである。
例えば数理色板のわずか4ピースの色板ですが、造形の方法を即ち数理色板の載せ方にはいろいろある。要するに答えは一通りではない。載せ替えをさせて、それを習慣化させることが必要である。同じ問題を違った角度から見るという落着きや思考力はこうして育つのである。
具体物を操作して思考を重ねる経験は理解を深め子どもの成長を促す重要な手段です。しかし、創造性育成に繋がる経験主義が受験戦争の影響で疎かにされているのではないでしょうか。
もっと手を使う教育を・・・子供が日常生活の中で手を充分に動かすことが脳のあらゆる分野に刺激を与え活動をより活発にすることになるということなのです。